岡山訪問 後編 byよしけん
続いてサリークイーン農家さんを訪問しました。
もともと今回の岡山旅その農家さんとの繋がりから生まれたもの。
以前、偶然カレー部の雑誌記事を読んでご連絡くださいました。
それがきっかけでサリークイーンのサンプルを送っていただき、以来カレー部の師匠の一人です(笑)(笑)
先に述べたスパイス料理教室も農家さんにご紹介いただいたんです。
サリークイーンというのは
インドのお米と日本のお米を掛け合わせて作られた米の品種。
パラパラ感ともちもち感のバランスが絶妙で日本人がカレーと合わせて食べるのにはもってこいです。
チャーハンやピラフにも合うそう。
まず農家さんの田んぼを見せていただき、その後ご自宅にお邪魔しました。
農家さんが自ら立ててくださったお茶をいただきながら、
話はサリークイーンの話題に…
「今日本ではコシヒカリが日本米として最高の評価を受けているでしょ。だから今いろんな日本のブランド米はコシヒカリに寄っていってる。でもこの日本米どうしの違いって所詮おじさんおばさんの戯言に過ぎなくて、若い子たちはそんな違いわからないと思うんだよね。パン・麺に傾いてしまっている若者たちに少しでもお米に目を向けてもらうのに、果たしてコシヒカリだけでいいのだろうか。何じゃこりゃ!?と思ってもらえるような米があってもいいんじゃないか。」
このような思いから農家さんはインドの米に目をつけ、25年前にサリークイーンの栽培を始めたそうです。
最初は喫茶店やレストランをターゲットに営業を重ねたもののなかなか響かず。
その後カレー屋にターゲットを変更してから、ここ数年でようやくサリークイーンを必要としてくれる人や店が現れ始めたそう。
僕たちが料理教室で伺ったパイシーパイスさんもその一つ。
何でもシェフ曰くサリークイーンが、南インドのお米にそっくりだったとか。
信念をもって、自分の好きな米に若者が振り向いてくれるようにサリークイーンの栽培を続ける農家さんの姿。
僕にはとても素敵にうつりました。
そして、そんな農家さんとカレーという共通の趣味を通じて、遠距離ながらご縁をいただけていることをカレー部一同誇りに思ってやみません。
初めてサリークイーンを食したときの驚き、感動、好奇心をくすぐる何か…
カレー部の世界をまた少し広げてくれました。
農家さんお世話になりました。これからもよろしくお願いします。